札の覚え方

競技かるたを始めるにあたって最初にぶつかる壁が札を覚えることではないでしょうか?

競技かるたで使用する札(取札)には、小倉百人一首の下の句が書かれていますが、厄介なことに全て濁点なしの「ひらがな」で書かれています。そのような札が100枚もあるのですから、初心者の方が「全て同じ札に見える」と思っても不思議ではありません。当然のように、初心者の大半の方が札を覚えられずに苦労しているようです。

しかし、札を覚えないことには競技に参加することさえできないため、なんとかして覚える必要があります。ここでは、そのための方法を説明したいと思います。

札を覚える時は、文字ではなく「イメージ」で認識すること

札を覚えるためのコツは、札に書かれた文字を読まずに、絵や模様のように「イメージ」として捉えることです。文字を読もうとすると、時間が掛かったり混乱したりするため、うまく認識できません。なるべく文字を読まずに、カードゲームの感覚で札を絵として眺めてみましょう。

そのための練習法として「札流し」というものがありますので、簡単に紹介しておきます。

  • 百枚の札を四つか五つの(持ちやすい枚数の)束に分け、その中の一束を手に持つ
  • 手に持った札を一枚ずつ声に出しながら読み上げる
  • ただし、声に出すのは、札に書かれた下の句ではなく対応する「上の句」であること
  • 慣れてきたら次回(「決まり字」を覚えることが始めの一歩)紹介する「決まり字」を声に出す

※漫画「ちはやふる」で、若宮クイーンが呪文でも唱えているかのように、とんでもない速さで札を読み続けていたシーンを覚えている方も多いかと思いますが、あれが「札流し」です。

「札流し」で札の認識力を高めることは、競技かるたにおける基本中の基本です。初心者の頃だけではなく、上級者になっても続けることが大切です。この練習を繰り返すことで、札を見た瞬間に決まり字が浮かんでくるようになっていきますので、何度も何度も、時間を見つけては繰り返し練習しましょう。

手元に札がない方は、スマホのアプリを使用してもよいでしょうし、白紙を札の大きさに切って手書きするのもよいでしょう。自分で手作りした札であれば愛着も湧いて、より練習に集中できるかもしれませんので、ぜひお試しください。

なお、練習用として取札に決まり字が書かれた札も市販されていますので、どうしても覚えられない方や、少しでも楽に覚えたい方はお試しください。