素振り(予行演習)

競技かるたの試合には15分間の暗記時間がありますが、その暗記時間の最後の2分間は「素振り」を行うことが許可されます。この「素振り」は、競技かるたにおけるとても大切な要素なので、積極的に行いましょう。初心者の頃は、動きがぎこちなく自信がないため、「恥ずかしくてやりたくない」という方も多いようです。しかし、「素振り」というものは、その試合の勝敗だけでなく上達へ向けての貴重な練習に他なりませんので、なんとか勇気を出して頑張って欲しいと思います。

今回は、「素振り」の重要性について説明していきます。

素振りを利用して「札を取るイメージ」を体に染み込ませる

なぜ「素振り」が重要なのかというと、札の配置を頭だけでなく体全体で覚えることができるからです。人は、頭だけで覚えたことよりも、体全体で覚えたことの方がはっきりと覚えられるものです。実際に札を取る場面をイメージしながら、体全体で暗記した方がしっかりと覚えることができます。

「素振り」とは、実際に札の位置を確認しながら「この札が読まれたらこう取る」「あの札ならこの軌道で手を伸ばして囲う」といった具合に、それぞれの札の取り方をイメージしながら行う予行演習なのです。「素振り」という予行演習を行ったことで、実際に札が読まれたときにも自然と体が反応して動くことができます。

「素振り」には、かっこ良いもかっこ悪いもありません。他の選手たちは全力を尽くして札を取るために必要なことを行っているのですから、初心者であっても恥ずかしがらずに、少しでも早く上達できるように予行演習となる素振りに挑戦してください。