攻守のバランス

競技かるたには「攻めがるた」と「守りがるた」があるといわれています。攻めがるたとは相手陣の札を取ることを重視した攻め中心のスタイルであり、守りがるたとは自陣の札を取ることを重視した守り中心のスタイルです。

今回は、この攻めと守りのバランスについて説明します。

攻めと守りのバランスを考える

競技かるたにおける攻めと守りのバランスを考えた場合、理想をいえば、攻めも守りもなく全ての札を均等に取るべきですが、現実ではなかなかうまくいきません。そこで、ある程度狙いを絞る意味でも、相手陣を攻めるのか自陣を守るのかという割り切りが必要です。

現在の主流は「攻めがるた」であり、初心者の頃から「もっと相手陣を攻めなさい」と教わった方も多いと思います。極端な話、相手が攻めて来た場合は相手陣の守りがガラ空きとなるので、相手陣の札なら取り放題です。そうやって、互いに相手陣を取り合った経験も多いのではないでしょうか?

もちろん「守りがるた」が悪いわけではないのですが、相手が攻めてくるところを守ろうとすると、常に同じ札を取り合うこととなり、互いに消耗が激しくなります。また、攻めてから出札が自陣と判断して戻ることと、守ってから出札が相手陣と判断して攻めることとでは、体の動かし方・腕の振り方が違ってきます。あくまでも自分のスタイルや慣れの問題もあるため一概にはいえませんが、体の動きを考えると、「相手陣から自陣へと腕を引き戻す」方がやりやすく感じると思います。

このような理由から個人的には「攻めがるた」をおすすめしますが、自陣を完全に無視して全力で攻めるのか、自陣にも何割かの意識を残しておくのか、自分なりのバランスを見つけて欲しいところです。

なお、前回(状況に応じた送り札を考える)説明したように、友札や同音札がそろっている場合には、自分のスタイルに拘らずに確率の高い方を狙ったがよいでしょう。また、終盤になると大きく話が変わってきます。

接戦で枚数差が少なければ自分のスタイルのままで構いませんが、枚数に差がある場合には出札の確率が変わってきますので、枚数の多い陣を狙うような切り替えが必要です。極端な話、全力で攻めるスタイルであっても、相手陣が一枚で自陣が九枚の場合、相手陣が読まれる確率は十分の一しかないので、守り重視でいくべきです。

このように、状況に応じた対応を心がけるようにして、自分のスタイルを見つけていきましょう。